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底辺ITエンジニアの日常

上京してITエンジニアとしてしごかれる毎日を過ごしています。 日常を過ごしていて思ったことや役立ちそうなものを雑記ブログとして書いていきます。

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SES(客先常駐)とは悪なのか?就活生のように面接を受けている社会人について

SESの現場。


IT企業に勤めて2年目(もうすぐ3年目に突入する)筆者ですが、SES企業に新卒で入社、現在はフロントエンドエンジニアとして客先常駐をしています。

コロナの影響もあり、SESの業績が良くないと嘆く声が営業からも聞こえてきますね。

客先常駐(SES)に関しての記事はいくつか今まででも取り上げてきたのですが、今一度まとめてみたく思ったので書いていきたいと思います。

一人でも被害者?を減らせればなと。。。

まず初めに、東京で新卒未経験でIT企業に入社するとなると、8割くらいの確率で自社開発がないSES企業になるのかなと思います。

中途未経験の場合、ほぼ100%の確率でSESからのスタートとなります

なぜSESにしかならないのか。。というと、

自社開発をしている会社などは、プログラミングスキルを磨いた精鋭たちが戦うプロジェクトということが多く、ノースキルの未経験者を雇うよりも、ベテランを雇って効率よくプロジェクトを回したいと考えているのです。

そのため、NTTデ◯タや富士◯をはじめとする大企業の新卒で入社する以外は、未経験者を積極的に採用しているSESが受かりやすいということですね。

SESって何をするの?


SESとは、客先常駐と言ってお客さん先に出向いて、そのお客さん先のプロジェクトのお手伝いをします。

簡単に言えばプログラミングスキルを身につけた社員を派遣するみたいなものですね。
(厳密には派遣法などの関係でさまざまな取り決めがありますが、エンジニアにはほぼ関係ないことです。SES営業の方は大きく関係してきますね。)

ん?ノースキルの人を雇うのに、お客さん先に出してもいいの?と思いましたよね。

結論から言うといい場合と悪い場合があります。

いい場合は簡単な作業を客先で行う場合です。

しかし、こちらはエンジニアさんの精神力が大きく削られることとなります笑

なぜかというと、簡単な作業ということで、エクセルでデータ入力するだけ(簡単な事務などのヘルプデスク作業)である場合が多いです。

SES=システムエンジニアとなるものの、ほぼパソコンとは無縁の仕事内容になることだってあります。

パソコンのセッティングや電話番、んー、、自身のスキルになるのかなぁ・・・?というものばかり。

終いには仕事がないから契約切りますと言われたり、仕事はあってもアイデンティティの喪失してしまうのではないかなという感じですね笑

次に、悪い場合はスキルがないのに、スキルが求められる現場に入れられてしまったというもの。

所属会社は社員を現場に入れるだけでも毎月30マンから80マンほどの金額を受け取ることができます。

そのため、なんとしても入れたいわけです。

プロジェクトに入る前に顔合わせという名目で、面接、、、いや、面談がありますが、
そちらの面談でスキルシートを盛れと強要されることがしばしばあります。
(私も面談当日にもらったスキルシートを見たら、入社したばかりなのに経験年数が3年、Java2年半もやってることになっていました笑)

そこでスキルがないと言ってしまうと、所属からは切られ、逆に何でもできますというと、プロジェクトに入った後にこいつ使えねえなという目で見られ、すぐ切られるというエンジニアにとって精神的によくない環境の出来上がりということですね。

現在コロナウイルスの影響で、プロジェクトの人員の異動が少ないということもあり、どうしても社員を常駐させたいと頑張るSES会社は過半数の割合でスキルシートをいじってますよ。

客先常駐・SESの退職率は?


客先常駐・SESの退職率についてですが、現場の環境に大きく分かれるのかなと。。。

運良くスーパーレア程度の確率でホワイトな現場があるのですが、そのレアな現場に入れた方はなかなかやめませんね・・・3年くらい続けて引き抜きされます。笑

問題はうつ病で退職がとても多い。

冒頭でもお話ししたように、私は間も無くSES3年目になろうとしていますが、入社時の同期は5人、同時期に入った中途の社員が5人、男女合わせて10名ほど同期として仲良くしていましたが、
入社して1ヶ月のGW明けに一人が来なくなり(理由不明)、9月ごろにもう続けられないですと同期が二人消えました。

中途組は頑張るなぁと思ってみていたのですが、やはり1年も経たずに向いていなかったですという理由で消えていき、先日中途組ラスト1人はうつ病で脱落。

中途組5人、新卒組3人退職しており、同期が残り一人しかいません笑

ちなみに、退職された8人は業種変えて転職しています。

こうきくと、SESって悪なのではと思いますが、
運良く良い現場に行けると、いい人生になるのではと思いますね。

例を挙げます。

Aくん
テスター3ヶ月⇨テスター3ヶ月⇨ヘルプデスク1年

Bくん
コーディング・テスター1年半

同じ未経験者でも、テストばっかりやってる人とコーディングも経験できるエンジニアとでは、今後のスキルにも大きく変わっていきます。

そのため、スキルを身につけることができる現場に入ることができるのであれば、SESは良いのかなと思っています。

待遇は?

SESの待遇ですが、正直良くありません。

システムエンジニアといえば、一般的にお給料がいいイメージがありますが、それは一流企業の場合。

一年目大体250まんがいいところでは・・・?
ボーナスはもちろんほぼなし

SESのお金の流れを見てもらいましょう。

大企業⇨常駐先(300マンで案件もらう)
常駐先にて5人でプロジェクトを担う(厳密にはPG、SEなどで単価が違いますが、今回は全員一律60まんで考えましょう)
所属から常駐先にエンジニアを常駐。
代わりに常駐先が所属会社に40マンほどを払う
所属会社はもらった40マンからマージン、保険料を差し引いた25マンほどをエンジニアにお給料として渡す。

簡単にいうと上記のような流れとなりまして、
実際には案件を紹介する会社がいくつも間に入っている場合などがありまして、
この場合ですと、一社あたり5万円もマージンを抜かれるケースが多いです。

ただ紹介しただけで1ヶ月5万円がタダで入ってくる、ほんといい商売ですわ笑

もちろん、その皺寄せはエンジニアです。

ならSESなんてやめればいいじゃんと思いますが、
正社員って辞めさせにくいのが現状です。

採用したけど嘘ついててノースキルだったというリスクなどもありますので、SESに頼っている自社開発、受託開発会社が多いというわけですね。

そしていい社員は隙あれば引き抜きをしてプロパー社員として雇います。

なので、SESってエンジニアになるための登竜門と呼ばれているわけです。

電車の広告で良く見る、エンジニアの転職、年収が2倍に??というものは、元が低いからですね。笑

まぁ、転職を成功させるひとってスキルを兼ね備えてからになりますので、よほどITが気に入ってる人じゃないと脱落します。(ガチ)

じゃあどんな人にSESはおすすめできるのか?

SESにおすすめの場合ですが、これからITでやっていくという覚悟がしっかりとできている場合のみおすすめできます。

これは新卒も中途も同じです。

SESや客先常駐なんて、入社する場合には知らない場合が多く、入社してから洗礼を受ける場合が多いです。私もそうでした。

そんな状況下でもやっていけるという方は続けてみてもいいのではないかなと思います。

しかし、先ほども述べたように、テスト案件ばかりでスキルアップが難しい現場ばかり、という場合であったり、エンジニアとして続けていけるのかわからないという気持ちが大きくなってきた場合、うつ病で退職する前に別の会社または別の業種に転職してしまった方が人生楽しいですよ。

また、多くの会社の場合、30代になってしまうと転職が難しくなってしまう場合が多いです。

これはITも同じで、30代を超えるとプロジェクトに受かりにくくなってしまったり、スキルがない30代???みたいな目で見られます。

そんな状況で後30年もやっていける自信がありますか?

こういう場合もすぐにでも会社を変えた方がいいです。

石の上にも3年は嘘ですよ。

ITが無理とわかった時点で、行動に移すべきです。

まぁ、、、ITの全てを見てないうちにやめるのももったいないという意見も一理ありですが。。。

そこら辺は自分の幸せになると思った方に行動した方が良さそうですね。

SESの面談について

SESの場合、客先常駐としてプロジェクトに参画する前に面談と呼ばれる面接があります。

こちらは顔合わせ程度と言われていますが、実際は面接と一緒です。

私は5社ほど面談に連れて行かれて、3社は受かったのかな?でも私は怒ってますよ。

なぜなら全く尊敬もできないようなおっさんたちが私のことを評価しているんですから(失礼ですね)

というのも、就活の時は受け答えや身だしなみが好印象なら受かりますが、SESの面談はいくら好印象でも、育成する余裕がないような現場(炎上しているところ)では即戦力を求めるため、スキルを見られて遠慮なく落とします。

そのため、どんなにエンジニアさんが外ヅラよく頑張っても、営業さんがだめだったねーとかあざ笑うようにいうわけです。

ちなみに、私は今の現場が最初で最後にしようと思っているため、抜けるタイミングでやめて転職するでしょう。それくらいイライラしました。

俺たち客先常駐は就活生か!と。

聞かれる質問も就活の面接にスキル的なものを付け加えたような感じですよ。

・趣味は?休日何してる?
・経歴を話してください
・どんなスキルあるの?どんな案件やってた?
(新卒や若い場合は大学では何学んだの?)

スキルシート見た時点で無理なら面談しなくていいじゃん。と思ってます。

最初から落ちるのわかってるのに、業務後にお給料発生しないサービス残業として面談にいかされるわけです。

こんなアホらしいことある・・・?
多分営業も、相手の方も思ってるんじゃないでしょうか。

ちなみに、危ないなって思う案件は自ら落とされに行った方がいいですよ。

ちょっとやばい発言してみたりとかね・・・笑

イエローゾーンの用語をご紹介しますね。笑

残業は一日1時間程度かな?(実際は3時間くらいあったり)
明日からきてもらっていいですか?(人たりてない炎上案件)
スキルは別に関係ないよ(全く関係ない作業やらされる)

大企業であればあるほど、安心できる割合が高くなりますね。

まぁこんな感じでSES(客先常駐)のことに関して書いていきましたが、ITのエンジニアとして頑張っていくなら通らないといけない道になります。

ZOZOの前澤社長やホリエモンだったり、エンジニアからプロジェクトマネージャー、そこで経営も上手くなりと、フリーランスなって会社立ち上げるような夢が広がる職業である反面、努力はしないといけません。

いいことだけ見るのではなく、本質から目を背けないように、メリットデメリットを良く考えて行動することが大切ですね。

そして、やばいと思ったらすぐに逃げてください。(どの業種でも)

SESでスキルを磨き、引き抜きorフリーランスでステップアップすれば、未来が明るくなりかもしれませんよ。

私も3年目終わったら転職かなぁ。。。?

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